「 キリムのお話 」記事一覧

2016.06.14 キリムのお話

キリム&絨毯をリビングに~イラン・シルジャン産のトップグレードの一枚~

リビングにお気に入りの一枚があると不思議と家族がそこに集まってきます。ペルシャキリムやペルシャ絨毯こそ一枚で癒し空間を作り出せます。そんな一枚がこのキリム。

トップグレードの細かい織りの平織のキリム、手触りの良い天然ウール、柔らかい色合いの草木染、ポイントに使ったペルシャ絨毯の高級感、そしてデザインの繊細さと美しさ。どれをとってもトップです。また正方形というサイズもレアです。

レアな正方形。高品質でデザインも繊細で美しい

レアな正方形。高品質でデザインも美しい

シルジャンキルペット正方形

このキリムは赤い直線のラインの部分だけは絨毯となっています。キリムだけでは少し薄く感じられる方もいますが、こちらのキリムと絨毯の組み合わせのタイプはキリムの軽さと絨毯の重厚感を兼ねているので人気が高いです。

 

イランのどの町で作っているかでデザインが変わります。(日本の陶器と同じですね。) シルジャンはイラン南東部ケルマン州にある町。その織の細かさでは定評でデザインも落ち着いた品のあるパターンや色使いの物が多く良質の物は手触りもしなやかです。

 

ペルシャ絨毯やキリムは沢山の色が使ってあるのでカーテンや家具に合わせるのが難しいと思われがちですが、多色使いゆえに一つの色とインテリアを合わせることで統一感が出ます。こちらのK宅の淡い緑のソファに赤を合わせることは一見驚きの組み合わせに思われますが、ボーダーの同じような優しい緑が使ってあるので、敷いたとたんに溶け込みました。それは言葉では表現しがたい、「敷いてみたらピッタリ」という喜びの瞬間です。明るいフローリングの色にもよく似合い、主張しすぎず、且つ溶け込み過ぎず、絶妙な存在感のある一枚となりました。 絨毯屋のお仕事をしていて、このピッタリとキタ一枚がお客様と一緒に発見できた時が本当に幸せです。

 

とてもグレードの高いペルシャキリムですのでK宅の息子さんやお孫さんの代にはより美しくなる財産となることでしょう。

2016.06.02 キリムのお話

リネンとキリム展~リベコホーム@東京ミッドタウンにて~

libecoDM 爽やかな風の気持ち良い初夏。ピュアリネンの贅沢さと快適さを生活に取り入れたベルギーリネンの有名店リベコホームにて、ペルシャキリム展が6月3日より16日まで開催されます

リネン、そしてキリムも生活に豊かさ、優しさ、美しさを与えてくれます。ホッと癒される一枚のある家。そんな空間を作ってみませんか。

リネンと合わせた美しいコーディネートをお楽しみください。東京ミッドタウンのガレリアD-0305、是非お立ち寄りください。

 

2016.05.18 キリムのお話

遊牧民ってどうやってキリムを織っているか~カシュガイ民族~

キリムを織る風景3 キリムとは平織りで作られた織物のこと。素材はウールやシルクで薄手で敷いてよし、かけて良しの万能アイテムなので人気が高いです。そしてイランのキリムはデザインの幅が多くインテリアに合わせやすいのも魅力です。元々はこの画像の奥の方に見える通り、家財道具を隠すのに使われている生活の中から生まれた織物。そこにデザイン性を高めてきたイランの文化レベルの高さにはいつも感心します。

今でも遊牧している遊牧民たち。彼らがどうやってキリムを織っているのか。そのまま大地に織り機を置いているのです。雨はあまり降らないし、都市の産地のようにアトリエや織り工房があるわけでもない。なので織り機を家の前に置いて好きな時に好きな文様を織っていきます。まさに「自由」その自由奔放さがキリムからも感じ取れるので一枚インテリアに取り入れるだけでも癒しになるのかもしれません。

自分たちの飼う羊の毛を刈って手で糸を縒り毛糸を作る。その毛糸を草木で染めて、広大な大地の上に織り機を置いて好きなタイミングで代々伝わる民俗特有のデザインを好きなように織っていく。そしてまた次の土地へ遊牧していく・・・そんな癒しアイテムです。

オールドキリム2