2017.05.26

バクチアリ民族の静物画

バクチアリ民族の絨毯からは生命力や活力、躍動感が溢れています。平面の織物、敷物なのにエネルギーがあるのです。
バクチアリ民族はイラン・ザーグロス山脈のふもとで遊牧生活をしています。自分達の飼う羊でウールを作り、その大地にある物で草木染めをして、親から子に代々受け継がれたモチーフを使い、デザイン画無しで織り成しています。そのデザイン性の高さは持論ではありますが、トップレベル。花ひとつ、花瓶のデザイン、蕾、葉、一つ一つが個性に溢れ、そして一枚の長方形のスペースの中でしっくりと落ち着く。

バクチアリ産 145×218㎝ 花瓶から溢れ出る花。所狭しと描かれる花々からは躍動感が、そして織り手の楽しさまで感じ取れる。