「 ペルシャ絨毯のお話 」記事一覧

2016.03.13 セールのお知らせ, ペルシャ絨毯のお話

財産となるペルシャ絨毯。熊本でのペルシャ絨毯&ギャッペ&キリム展は13日日曜までです!

ペルシャ絨毯・ギャッペ・キリム展@熊本・島田美術館 は13日日曜16時までです!熊日新聞の広告やリビングを見て、またお友達に聞いて…等々、ご来場くださった方は様々。初めての方も数回目の方もペルシャ絨毯を大好きになって下さることが何よりも嬉しいです。

ペルシャ絨毯は手作り・天然素材・天然染料なので1点もの。だからこそ出逢った一枚が忘れられなくなります。

私も母がペルシャ絨毯のお仕事を始めた頃~それは遠い昔高校生の時ですが~母が仕入れた30年経った一枚のペルシャ絨毯に衝撃を受けたことがあります。キレイすぎる、いつまででも眺めていたい、見ているだけで癒される。そんな絨毯でした。以降、お客様が来るたびに母に「あれは売らないで」と頼み、頼んで頼んで嫁入り絨毯としてもらいました。嫁入り絨毯はイランやヨーロッパではよく聞く話です。ペルシャ絨毯は年数を経るごとに美しくなり価値も上がるので、嫁入りのときに持たせるのです。

私どもも仕入れるとき、3代に渡って使って頂ける絨毯を…との思いで厳選してきます。そんな一枚一枚を是非沢山の方々に見て頂きたいです。熊本は明日13日日曜まで、東京は4月1日~です。

ギャッペ「夜空」

ギャッペ「夜空」

2016.03.10 セールのお知らせ, ペルシャ絨毯のお話

春の展示会新着情報~魅力満載のヤラメ民族のペルシャ絨毯~

ヤラメ民族はイランのイスファハンという町の辺りに遊牧する民族。古くからペルシャ絨毯を織り始めた民族でペルシャ絨毯のルーツ…といっても過言ではありません。素材は羊毛、ヤラメの羊毛は寒暖の差の激しい地域で生きる羊の毛なので強くて丈夫です。そして染料は天然染料。使えば使うほどに深みが増します。強い羊毛ですがゴワゴワすることなく、肌触り(足触り)も気持ち良いです。羊毛で比較的ざっくりとした織りなので価格はお手頃です。そして何よりデザイン。一見単調なダイヤ柄のパターンに見えますがそれぞれのダイヤの中にお日様のような文様があります。一説には悪魔を監視する目の意、またサソリを避けるデザインとの意もあります。星模様は豊穣、波模様は水への尊敬等々、このデザインの一つ一つに意味があります。

固い土や岩の上で生活してきた遊牧民にとって温もりや居心地の良さを作り出すために織りはじめた絨毯、その実用的なニーズの中から生まれここまでの芸術に発展してきた人間の美へのこだわりも感じられます。だからこそ一枚あるだけで空間がガラッと変わる魅力があるのでしょう。

今回の展示会ではヤラメの新着もご用意しました。実物を是非ご覧ください。

 

ヤラメ民族ソファの前に

ヤラメ民族の絨毯をソファの前に

2015.12.22 ペルシャ絨毯のお話

大人気 プチ・ギャッペ

展示会が終わりあっという間に師走。文字通り走り回る日々となりました。

日本の暖房事情はとっても良いとは言え、こう寒くなるとちょっとした温もりに心和らぎます。そんな時にオススメなのが「プチ・ギャッペ」 天然素材の素材の柔らかさとデザインのほんわりとした柔らかさ。ついつい目が行ってしまう可愛らしさも兼ねています。人気のプレーンな家具にもピッタリです。用途に決まりはありません。オフィスの椅子に、車のシートに、家具のアクセントに、お気に入りの場所にどこにでも使えます。

20151222000334 こちらの画像は木製のベンチシートのお椅子に敷いてくださっています。木の明るい色とも合い 溶け込みつつもきちんと主張しています。汚れにも強いのでこのようにダイニングテーブルのお椅子に使っても心配無しです。

ペルシャ絨毯って生活にちょっと加わるだけで日常が楽しくなったり美しくなったり…ただの絨毯ではないのです

2015.10.22 ペルシャ絨毯のお話

バクチアリ産のレアピースを敷いて頂いているF様邸

バクチアリオールド

HPトップページにさらっと載せているスライド画像。さらっと載せるだけでは勿体ないほどに素敵。なのでここでご紹介☆

バクチアリ民族はイランの絨毯をデザインする民族の中で最もグレードが高い(持論ですが…)。どのバクチアリ民族の絨毯を見ても色使い・モチーフ使いどれをとっても巧みを凝らしています。そんな持論が正にこの一枚で証明できます。画像の引きで見ると赤が目立ちますがボーダーの青とのコントラストに加えてすっきりと使われた白のバランスが絶妙。F様宅のような光沢ある明るいフローリングに溶け込みつつも主張をしっかりしています。色味が落ち着いているのは年数を経たオールドゆえ。この絨毯がもう数十年使って頂く中で、より一層色が落ち着きより一層美しくなるのは確実です。デザインもユニークなレアピース。バクチアリ民族はデザイン画はなく、代々民族で受け継がれたデザインや織り子のセンスを頭の中で構成して織り成していきます。だからこそ遊牧民の織る絨毯には大らかさ、といいますか、自由や優しさが感じられます。この絨毯もまた2枚とないオリジナリティ溢れるデザイン。この1枚で空間までもが大らかさを演出できる、存在感が絶大なペルシャ絨毯です。

 

2015.10.02 ペルシャ絨毯のお話

お子様OKなギャッペ

「子供が小さいのでペルシャ絨毯はまだ早いかな…」よくお客様が仰います。そんな時声を大にして言えること、「小さいからペルシャ絨毯ですよ!」ペルシャ絨毯は靴で生活している国でも使っている程、きちんとした絨毯は強いのです。ここでいう’きちんとした’ は丁寧な織り、質の良い染料と素材(ウールが主です)であり値段ではありません。

我が家は5歳と3歳の兄弟。ダイニングテーブルの下はギャッペです。超高級品ではありませんが 風合いと色使いが良くて家族のお気に入りです。勿論、お味噌汁・飲み物等々 毎日こぼします。現在7年ほど使っていますが全く変わりなく美しく使っています。

大事なことは こぼしたら水分だけは取りきる。乾いたタオルで叩いて水気はきちんと取る。これだけは徹底しておけば色が滲み出たりこぼしたところだけぺちゃんこになったり固くなったりしません。実際にしていません。息子たちも盛大にこぼした時はバスタオルを持って踏んで水気を取っています(^^)

今はダイニングに敷いていますがゆくゆく子供部屋に使っても良いかなぁと思うので、そんな時はクリーニングに一度出せばさっぱり綺麗になります。クリーニング代も高額ではありませんが ペルシャ絨毯専門の工場に出します。←この専門工場も大事な点です。

遊牧民の織るギャッペという種類のペルシャ絨毯は 素朴な柄とざっくりした織りと草木染ならではのソフトな色合いが人気です。そしてその柄に動物や女の子や植物が多いので それを指さして数えたりお話を作ったり柄を消しゴムで消そうとしてみたり(我が子の実話です)と子供の遊び場にもなります。

ペルシャ絨毯は100年でも使っていけます。なので小さな頃から使っていた絨毯を、家を出るときに持たせて孫の代にも使ってもらう…という楽しみもあります。だからこそ、お子さんが小さな頃から使って頂きたいペルシャ絨毯です。

ギャッペと子供

ギャッペ(118×169㎝)