2016.03.10

春の展示会新着情報~魅力満載のヤラメ民族のペルシャ絨毯~

ヤラメ民族はイランのイスファハンという町の辺りに遊牧する民族。古くからペルシャ絨毯を織り始めた民族でペルシャ絨毯のルーツ…といっても過言ではありません。素材は羊毛、ヤラメの羊毛は寒暖の差の激しい地域で生きる羊の毛なので強くて丈夫です。そして染料は天然染料。使えば使うほどに深みが増します。強い羊毛ですがゴワゴワすることなく、肌触り(足触り)も気持ち良いです。羊毛で比較的ざっくりとした織りなので価格はお手頃です。そして何よりデザイン。一見単調なダイヤ柄のパターンに見えますがそれぞれのダイヤの中にお日様のような文様があります。一説には悪魔を監視する目の意、またサソリを避けるデザインとの意もあります。星模様は豊穣、波模様は水への尊敬等々、このデザインの一つ一つに意味があります。

固い土や岩の上で生活してきた遊牧民にとって温もりや居心地の良さを作り出すために織りはじめた絨毯、その実用的なニーズの中から生まれここまでの芸術に発展してきた人間の美へのこだわりも感じられます。だからこそ一枚あるだけで空間がガラッと変わる魅力があるのでしょう。

今回の展示会ではヤラメの新着もご用意しました。実物を是非ご覧ください。

 

ヤラメ民族ソファの前に

ヤラメ民族の絨毯をソファの前に